福島県技能振興コーナー(福島県職業能力開発)の事業の一環で、ものづくり体験教室を開催しました。

講師の方は、市内で造園業のお仕事をされている熊田一実先生です。熊田先生は、各地の様々なイベントで体験教室の講師をされていて、今回はこおりやまサポステを利用している方向けに、造園業の仕事の魅力について紹介していただきました。

 

冗談を交えながら、楽しくお話ししてくださり、最初から話に引き込まれます。

街路に生えている樹木の○○な話や、植えている草花が綺麗に見える黄金比の話など、普段何気なく見ている植物を造園という仕事の目線で見ると、本当に奥が深い世界だなと感じました。

 

プログラムの後半は、皆で苔玉作成へ。

キク科の花をいくつかの種類を混ぜた土に植え、ハイゴケという苔を巻いていきます。
崩れないように、糸を苔玉に巻き付けていくのですが、これが結構難しかった…!
そして形になったところで、「剪定」という形を整える技術を教えていただき、枝や苔を整えて完成!

作っている間は、時間を忘れて熱中してしまい、気が付けばちょうど終了のお時間に。

皆さんの作品は全部違うものなのですが、どれも趣があって個性があります。ものづくりの面白さは、こういった自分の感覚を表現できるところかもしれません。そして何より、他の人に「上手い」「素敵だね」と褒められると、本当に嬉しいんです。

また最後に、熊田先生から働くことについても色々とアドバイスをいただきました。

「手先が器用でなくても、やり続けることでできるようになっていく。」
「最初は仕事が上手くできなくても良い。まずは、あいさつや意思表示が出来れば、周りが助けてくれたり、教えてくれる。」

社会には本当にたくさんの仕事があるので、イメージだけでは分からないことも多いと思います。何十年も1つのことに取り組んできた熊田先生のお話しを聞いてみて、もしかしたら「やってみる」だけでなく、「できることを、コツコツやり続けてみる」ことで分かることが多いのかなと感じています。

参加した皆さん全員が「ものづくりの仕事に興味をもった」と手を挙げていたので、本当に充実した機会になりました。お忙しい中、造園の魅力をたくさん教えていただいた熊田先生、楽しい時間をありがとうございました。